「スポーツ界に新しい風を」Sports TechベンチャーCEOの瞳に映る未来とは 10
ー株式会社TENTIAL代表プロフィール
中西裕太郎(なかにし ゆうたろう)埼玉県出身。高校時代はサッカーインターハイに出場するプロ注目選手も、高校3年生18歳での心臓疾患/狭心症を発症しプロ断念。プログラミングを学び現「DMMWEBCAMP」の創業メンバー兼事業部長としてプログラミング教育事業を牽引。その後、リクルートキャリアで当時最年少社員として新規サービスの事業開発を担当。2018年2月、株式会社TENTIAL(旧Aspole)を創業。
2019年に株式会社アカツキから1.3億の資金調達に成功した株式会TENTIALのCEOに会社設立から資金調達に到るまで、当時に伺った内容をまとめております。
プレスリリース
ー自己紹介の意味も込めて座右の銘はありますか?
「可能性」「挑戦をスタンダードに」です。
転職することや就職しないことなど、人と違うことをすることは現代の社会では引け目を感じることです。そんな中で人と違うことをすることが、チャレンジすることが、社会の中でのスタンダードになればいいなという想いが常に自分の中にあります。 挑戦することを当たり前にするためには自分の可能性を引き上げることができる何かをすべきです。例えばプログラミングを例にとると、潜在ポテンシャルの高いプログラミングというものを学ぶことで個人の可能性・ポテンシャルが引き上がります。すると挑戦することが当たり前になるという好循環が生まれます。このように「可能性」というキーワードで「挑戦をスタンダード」にしていくことができるため、この二つの言葉は自分の座右の銘と言えると思います。
ープロを断念してから経営者として再び立ち上がるまで
プロ注目選手ではあったものの自身は天才タイプではなく、コツコツと練習するタイプでした。だからこそサッカー選手になるという夢を諦めなければならなかったことは自分にとって大きな挫折であり、グレてしまおうかと思った時期もありました。
そんな時、ふと遺書を書きました。すると家族や自分を応援してくれている人のことが次々と思い浮かびました。この人たちのために自分は何をしてこれたのだろうと考えた時、自分は今まで自分がどう成功するかしか考えてなかったことに気がつき、自分勝手に生きてたのだなとひどく後悔しました。それからは自分以外の人のためにどう頑張ることができるか、どれだけ影響力を与えることができるかを考えるようになり、スポーツで成し遂げようとしたことをビジネスという新しい軸でもう一度チャレンジしようと決意しました。そこで長年サッカーをやっていた経験から、スポーツに対して困ってることや眠っている価値を発揮させることでスポーツの環境をもっとよくしたいと思い、会社を立ち上げることにしました。
しかし学歴もない自分に世間の目はあまりにも厳しく、誰も知らないベンチャーは詐欺会社であると罵られることも少なくはありませんでした。そんな時期を経て、昨年にはAspoleをTENTIALという新しい次のステップに進ませることができるほどまでに企業を成長させることができました。大きな挫折を経験したからこそ気がつけたこと、それは人生は自分次第でどうにでもなるということです。この気づきはこれからも自分の人生の原動力になっていくと思います。
ーTENTIAL創業を決意した時の思い
実は株式会社TENTIALを立ち上げる以前に、プログラミングの会社の立ち上げに参画していました。プログラミングを学ぶことで学歴の壁を超えて活躍する人や起業したりする人を見てきて、自分は身近な人の人生を変えたのだという実感を強く持ちました。
ここからもっと大きい範囲で影響を与えたいと思うようになりましたが、自分にはまだ日本を動かすような力はなかったため、リクルートに入社し修行をすることにしました。
その後、そこでの経験を元にスポーツの模範となるような会社を作りたいという思いからTENTIALを設立しました。しかし実際のところは自分の中ではサッカーの形がTENTIALという会社に変わっただけという感覚でした。
ー資金調達後の率直な想い
資金調達をしたことで気合の入り方に変わりはないですが、責任感は確実に増しました。また、おめでとうと言っていただくことが多いのですが、自分の中ではまだ何も成し遂げてはいないし、チャレンジしている最中だと思っているのでこのタイミングを区切りだとは感じていません。今後へのワクワク感とTENTIALの応援団の皆様の期待を胸に、これからより一層頑張っていきます。
ー資金調達の経緯
自分たちのビジョンに共感してくれたり一緒に作りたい世界を作っていける仲間を探していたところ、TENTIAL最初の応援団であるApricot Venturesの白川さんからのご紹介があり、当時の資金調達につながりました。株式会社アカツキは自分のしてきた体験や目指す世界観に共感してくださり、また自分たちの事業モデルが彼らの得意とするモデルであったことなどから今回の増資がまとまりました。お互いに会話をしていく中で感じたことは、事業計画など以上に信頼が第一に重要であるということです。
ーTENTIALに込めた想い(株式会社Aspoleから株式会社TENTIALヘ)
グローバルで戦う時の最適性を考えた際に、昨年に社名を株式会社Aspoleから株式会社TENTIALへと変更致しました。このブランドを使うことによって自分を信じることができたり、より頑張れたりする、そんな風にユーザーの背中を推せるような存在でいたいという想いからPOTENTIALという単語を語源としたTENTIALという社名に決定しました。またTENTIALという社名からは、会社のメンバーが集団として共通の想いを持っており、社会・人の可能性や、スポーツの魅力・可能性を信じているというストーリーが浮かびました。会社としてはTENTIALで働いている人って生き生きしている、この人たちと一緒にいたらもっと頑張ろう、と思えるような集団でありたいと思っています。
ー資金調達に繋がったD2CブランドTENTIALの強みはどこだと感じていますか?
株式会社TENTIALはメンバーにスポーツ選手が多い・ウェブマーケが強いなどといった強みが多くありますが、自分はTENTIALの一番の強みは「人」であると考えています。TENTIALで働く「人」は皆スポーツに対して尋常でないほどの熱い思いを持っており、作りたい世界観を共有しています。私たちはただ儲けたいという感情からではなくスポーツをよくしたい・スポーツの技術を応用して社会をより良くしたいという純粋な気持ちから動いています。スポーツをする人の「応援団」になりたい。そんなこの企業の根底に流れている想いもTENTIALの強みです。
ー今後のTENTIALの目指す未来
何かを頑張りたい人は皆それぞれ不安を抱えているものです。私たちはそんな人たちがもう一歩頑踏み出せたり、自分たちを見て頑張ろうと思えるようなブランド・集団を目指しています。そのためにもトップクラスの人材が集まる環境を整備しつつ、スポーツへの情熱を持ったメンバーでTENTIALというブランドや想いを広めていきたいと考えています。
これからも株式会社TENTIALは支えてくださる応援団の皆様と共に新しいスポーツの風を吹かせるためにSports Tech界を先陣を切って走り続けていきます。今後のTENTIALのますますの飛躍にご期待ください!